「スポンサーブランド動画広告」を活用し、新商品を訴求するポイント

2020年12月より、スポンサーブランド広告に動画広告が新たに実装されました。
スポンサーブランド動画広告の概要と広告サンプルはこちらのAmazon公式ページより確認することができます。
スポンサーブランド動画広告で新商品を配信する場合に抑えておくべき基本的なポイントは次の5点です。
①カートボックスを獲得し、在庫が補充されている状態にしておく
②スポンサープロダクト広告で過去配信実績が良好な検索キーワードや商標キーワード、サジェストキーワードをターゲットに広告配信をする
③動画冒頭に「何の商品か?」がわかるキャッチーなテキストを掲載する
④セール時に広告を配信する
⑤できるだけ短く簡潔な動画を掲載する
スポンサーブランド動画広告はCTRとROASが高い傾向にあるため、新商品を訴求する場合に有効な広告機能である
スポンサーブランド動画広告は、新商品を訴求したい場合に有効な広告機能です。
なぜなら、一般的なスポンサーブランド広告よりもCTRとROASが高い傾向にあるからです。
2020年12月から約1ヶ月間、弊社の運用するアカウントにてスポンサーブランド動画広告を配信しました。その結果、CTRは通常のスポンサーブランド広告と比べて約2倍に上昇、ROASは通常のスポンサーブランド広告と比べて最大で40%近く上昇しました。
Amazon検索結果の上部に表示されるスポンサーブランド動画広告がカスタマーに与えるインパクトは大きく、重点的に売上を伸ばしていきたい新商品の訴求などに有効な広告であると考えられます。
※スポンサーブランド広告とは
Amazonスポンサーブランド広告 (旧 ヘッドライン検索広告 )とは、キーワードまたは商品をターゲットにし、Amazon検索結果の上部(検索窓の直下)に商品アイコンを表示させることができる広告です。
Amazon内における表示場所は下記です。
Amazonの検索窓の直下、すなわち検索結果の上部に表示されるので、広告商品に対して能動的に「検索」をした、購買意欲の高いであろうユーザーに広告を表示させることができます。
動画広告で新商品を配信する場合に抑えておくべき基本ポイント
スポンサーブランド動画広告で新商品を配信する場合に抑えておくべき基本的なポイントはこちらの5点です。
①カートボックスを獲得し、在庫が補充されている状態にしておく
②スポンサープロダクト広告で過去配信実績が良好な検索キーワードや商標キーワード、サジェストキーワードをターゲットに広告配信をする
③動画冒頭に「何の商品か?」がわかるキャッチーなテキストを掲載する
④セール時に広告を配信する
⑤できるだけ短く簡潔な動画を掲載する
こちらの5つのポイントを抑えることで、より効果的に動画広告を活用し、新商品の売上アップに繋げることができます。
カートボックスを獲得し、在庫が補充されている状態にしておく
スポンサーブランド動画広告を配信するためには、カートボックスを獲得し、必ず在庫が補充されている状態にしておきましょう。スポンサーブランド動画広告はカートボックスが獲得され、在庫が1以上の状態でなければ配信することができませんので、こちらは動画広告を配信する上でマストなポイントとなります。
カートボックスとは、Amazonで商品を購入する際の「カートに入れる」ボタンのことです。
このボタンが商品詳細ページに表示されていれば、それはカートボックスを獲得している状態です。
このように商品詳細ページに「Amazon.co.jpが商品を販売」と表示されており、「カートに入れる」というアイコンが表示されていれば、カートボックスを獲得していることになります。
もしもカートボックスを獲得できていない場合、商品の価格が高すぎたり、商品配送スピードが遅かったり、商品の在庫数が少なすぎるなどの要因が考えられますので、早急にAmazon担当者に連絡して原因を究明し、カートボックスを獲得しておくようにしましょう。
スポンサープロダクト広告で過去配信実績が良好な検索キーワードや商標キーワード、サジェストキーワードをターゲットに広告配信をする
通常のスポンサーブランド広告の配信と同様に、動画広告を配信する際にもキーワードをターゲットに指定する必要があります。
ユーザーが特定のキーワードを検索した際に動画広告が表示されますので、ユーザーが検索しそうな、広告商品に合うキーワードをターゲットに指定するようにしましょう。
しかし、新商品の場合はどのようなキーワードを設定すれば良いかわからないこともあると思います。そのような場合は事前にスポンサープロダクト広告を配信してデータを収集し、配信実績が良かった検索キーワードを抽出するのがオススメです。
2週間ほどスポンサープロダクト広告を配信して、Amazon管理画面より検索キーワードレポートをダウンロードすれば、スポンサープロダクト広告における過去一定期間の検索キーワードデータを確認することができます。
例えば、赤字で示されている検索キーワードはカスタマーが実際に検索をしてスポンサープロダクト広告をクリックし、購入にまで至ったキーワードになります。
これらの検索キーワードのうち、売上が大きくACOSが小さいキーワードはAmazon広告運用において広告効果の高いキーワードです。スポンサープロダクト広告で売上が大きくACOSが小さいキーワードはスポンサーブランド広告の配信でも同様に売上が大きく、ACOSが小さくなる傾向にありますので、こうしたキーワードを動画広告で配信するのがオススメです。
また、スポンサープロダクト広告で収集したキーワード以外でも、「社名」や「商品名」などの商標キーワードで露出を増加させたり、サジェストキーワードを入力するのもオススメです。
例えば、Amazonの検索窓にて「スマホ」と入力すると、「スマホ」というキーワードに関連するキーワードがAmazonより複数提示されます。
このように特定のキーワードから推測される関連キーワード群をAmazonのサジェストキーワードと呼びますが、こうしたサジェストキーワードをターゲットにして動画広告を配信しても良いでしょう。
動画冒頭に「何の商品か?」がわかるキャッチーなテキストを掲載する
スポンサーブランド動画広告では、動画冒頭で「なんの商品か?」がわかるテキストを掲載することを推奨します。
特に、新商品を訴求する場合はユーザーが商品の内容を理解していないことが想定されるので、冒頭の数秒で商品の内容がひと目でわかるような動画広告を掲載するようにしましょう。
Amazonでは、カスタマーの大半がミュート環境でサイトを利用します。動画だからといって音声を聞くことを前提に動画を作成してしまっては、ミュート環境でAmazonを利用しているユーザーに商品の魅力を十分に伝えることができません。
動画冒頭の数秒で「何の商品か?」がひと目でわかるテキストを掲載することでカスタマーに即座に商品の魅力を訴求し、動画広告のCTR上昇を狙いましょう。
Amazon公式ページには、
「最初の1秒で商品を目立つように紹介する動画は通常、そうでない動画よりも優れたパフォーマンスを発揮します。」
という記載もあります。できれば最初の1秒で商品をわかりやすく動画で紹介できると良いでしょう。
セール時に広告を配信する
動画広告の成果を最大にするためには、セール時を中心に動画広告を配信すると良いでしょう。
例えば2020年のAmazonプライムデー2日間では、平時と比較してCVRが急上昇しました。
セール時はCPCも確かに上昇しますが、CPCの上昇幅よりもCVRの上昇幅の方が大きくなる傾向にあるため、CTRとROASが高い動画広告を配信することでより効率的に売上アップを狙うことができます。
また、スポンサーブランド動画広告では動画下に商品の詳細が掲載され、セール商品の場合は「タイムセール中」というバッジが付きます。
タイムセール中の商品をピンポイントにユーザーに露出することができますので、新商品をセール商品に指定して動画広告を配信すれば、平時よりも効果的に広告を露出させ、売上を伸ばすことができるでしょう。
できるだけ短く簡潔な動画を掲載する
スポンサーブランド動画広告は最大45秒までとなっておりますので、できるだけ短く簡潔に、わかりやすい動画を作成しましょう。
Amazon公式サイトによれば、動画の長さは15~30秒にすることが推奨されています。多くのユーザーが動画を最後まで視聴しない傾向にあることを考えれば、長くとも30秒以内に動画が収まるようにすると良いでしょう。
また、動画広告はループ再生する仕様になっておりますので、ループ再生されることを前提にして短く簡潔なわかりやすい動画を作成することが望ましいです。
●カートボックスを獲得し、在庫が補充されている状態にしておく
●スポンサープロダクト広告で過去配信実績が良好な検索キーワードや商標キーワード、サジェストキーワードをターゲットに広告配信をする
●動画冒頭に「何の商品か?」がわかるキャッチーなテキストを掲載する
●セール時に広告を配信する
●できるだけ短く簡潔な動画を掲載する