Amazonのセール終了後でも、スポンサーディスプレイ広告を活用して売上を伸ばす方法

Amazon広告運用,スポンサーディスプレイ広告,プライムデー

Amazonのセールでは、終了後にもう1つ集客の山があります。

セール期間中にAmazonの商品ページを閲覧したカスタマーが、セール後に再び商品ページを訪れて、商品を購入する可能性があるためです。

スポンサーディスプレイ広告の閲覧リマーケティング機能を利用することで、これらのカスタマーに対して効果的に広告を表示させ、Amazonのセール終了後の売上をさらに伸ばすことができます。

スポンサーディスプレイ広告を活用してAmazonのセール終了後の売上を伸ばす手順はこちらです。

①セール時の購買データを分析する
②セール時の配信成績が良好で、セール終了後も売れる可能性の高い商品を抽出する
③スポンサーディスプレイ広告の閲覧リマーケティング機能を利用して、これらの商品を閲覧していたカスタマーに再度広告を表示する

Amazonでは、セール終了後にも集客の山がある

Amazonでは、プライムデーやサイバーマンデー、ブラックフライデーをはじめとするビッグセールが年に複数回開催されます。

セール時には消費者の購買意欲が高まるため、出品者はAmazon広告をうまく活用して自社商品の売上を効果的に伸ばすことができます。

そして、セール期間中はもちろんのこと、Amazonではセール終了後にも集客の山があります。セール期間中にAmazonの商品ページを閲覧したカスタマーが、セール後に再び商品ページを訪れて、商品を購入する可能性があるためです。

実際、弊社の運用するAmazonアカウントでも、セール後の1週間ほどは平時よりも多くの広告費が消化されています。セール期間中に商品ページを訪れたカスタマーの多くが、セール終了後にも再度来訪しているためです。

セール期間中に売れ行きの良かった商品を分析し、それらの商品を閲覧していたカスタマーに対して再度アプローチをすることで、セール後のさらなる売上アップを狙います。

セール時の購買データを分析し、セール終了後に売れる可能性の高い商品を見つける

まずはセール時の購買データを分析し、セール時に売れ行きの良かった商品を特定します。そして、セール時に売れ行きの良かった商品の中から、セール終了後も売れる可能性が高い商品を抽出します。

アカウント管理画面より、セール時の購買データをダウンロードする

セール時の購買データを分析するためには、アカウント管理画面から広告対象商品レポートをダウンロードする必要があります。広告対象商品レポートとは、一定期間における宣伝商品の購買データを閲覧できるレポートです。

広告対象商品レポートは、アカウント管理画面の「レポート」タブよりダウンロードすることができます。

次の画面では、「レポートを作成」をクリックします。

レポートのダウンロード画面になるので、キャンペーンタイプとセールの期間を選択して広告対象商品レポートをダウンロードします。

広告対象商品レポートをダウンロードすると、セール期間における宣伝商品ごとの売上高、インプレッション数、クリック数、ACOSなどの各指標を分析することができます。

広告対象商品レポートを分析し、セール終了後も売れる可能性の高い商品を抽出する

セール期間の広告対象商品レポートをダウンロードすることができたら、それを分析し、セール終了後も売れる可能性の高い商品を抽出します。

セール終了後も売れる可能性の高い商品の基準は各アカウントによって様々ですが、選択する1つの基準としては、売上高が大きく、ACOS(※)が低い商品を抽出するのがオススメです。

なぜなら、売上高が大きく、ACOSが低い商品は

・広告商品自体の利益率が高い
・セール時に適切なターゲティングがなされており、商品詳細ページのCVRが高い
・Amazonによる商品詳細ページの評価が高い

などの特徴があるからです。こうした商品は、セール終了後も引き続き売れる可能性が高いです。

スポンサーディスプレイ広告を活用し、これらの商品を閲覧していたカスタマーに再度広告を表示することで、セール後のさらなる売上アップを狙います。

もちろん、売上とACOSだけでなく、クリック数が特に多かった商品を抽出しても良いです。各指標を様々な角度から分析し、セール終了後に売れる可能性の高い商品をいくつかピックアップしておきましょう。

※ACOSとは、「Advertising Cost of Sale」の頭文字を取ったものであり、広告宣伝に売上のどれだけを投じたか(投じるか)を知るための指標になります。

ACOS (売上高広告費比率)(%)= 広告宣伝費 ÷ 売上高 × 100

ACOSが小さければ小さいほど、広告宣伝費に対して効率的に売上を上げることができているということになります。

スポンサーディスプレイ広告を活用し、商品を閲覧したカスタマーに対して広告を出稿する

セール期間中の広告対象商品レポートを分析し、セール終了後も売れる可能性の高い商品を抽出できたら、それらの商品をスポンサーディスプレイ広告の閲覧リマーケティングターゲティングで配信します。

スポンサーディスプレイ広告の閲覧リマーケティングターゲティングとは?

スポンサーディスプレイ広告の閲覧リマーケティングターゲティングとは、過去30日以内に特定の商品ページを閲覧したものの、まだ購入に至っていないカスタマーに対して広告を表示するターゲティング機能です。

この機能を活用することで、購入可能性の高いカスタマーに対して効果的にアプローチすることができます。

特に、セール期間中は平時よりも多くのカスタマーが商品ページを訪問しているはずです。

セール終了後にそれらのカスタマーに対して再度広告を表示させることで、さらなる売上アップを狙うことができます。

セール終了後も売れる可能性の高い商品で、新規のキャンペーンを作成する

購入可能性の高いカスタマーにアプローチするために、セール終了後も売れる可能性の高い商品でスポンサーディスプレイ広告の新規キャンペーンを作成します。

スポンサーディスプレイ広告のキャンペーン作成画面を開き、「広告する商品」欄に、ピックアップした商品をいくつか入力します。

広告する商品数は特に指定はありませんが、同じジャンルの商品を10点ほど入力するのがオススメです。

例えば、セール期間中にビジネス本ジャンルの売れ行きが良かったのであれば、特に売れ行きの良かったビジネス本を10冊ほど入力しておきましょう。

ターゲティングを選択する

ターゲティング設定欄では、「閲覧リマーケティング」を選択し、

「広告商品に類似」

「広告商品」

2件のオーディエンスをターゲティングに追加しておきましょう。

これらのオーディエンスをターゲティングに追加することで、過去30日以内に特定の商品ページを閲覧したものの、まだ購入に至っていないカスタマーに対して広告を表示させることができます。

入札額については、平時よりも高めに設定しておくと良いです。セール終了後から1週間程度はセールの余波があり、競合の入札額も高いためです。


POINT

スポンサーディスプレイ広告を活用してAmazonのセール終了後の売上を伸ばす手順はこちらです。

①セール時の購買データを分析する
②セール時に配信成績の良かった商品を抽出する
③スポンサーディスプレイ広告の閲覧リマーケティング機能を利用して、これらの商品を閲覧していたカスタマーに再度アプローチする